先日行われたサッカーのチャリティマッチ。
とにかくもう大興奮でした。
言うまでもない、カズがゴールを決めたからです。
キングがゴールを決めたからです。
ちょうどこないだ著書というか、カズの本を読んでブログを書きましたが、その直後ということもあり、いや、直後とか関係なく、とにかく世界一と言ってもいいほど尊敬している人なので、このゴールは本当に本当に感動しました。
翌日、カズは日経新聞の連載でこう言っています。
未曽有の悲劇からまだ日は浅く、被災された方々はいまだにつらい日々を送っている。余裕などなく、水も食べるものもなく、家が流され、大切な人を失った心の痛みは2週間では癒やされはしない。※記事全文
そうした人々にサッカーで力を与えられるとは思えない。むしろ逆だ。身を削る思いで必死に生きる方々、命をかけて仕事にあたるみなさんから、僕らの方が勇気をもらっているのだから。
サッカー人として何ができるだろう。サッカーを通じて人々を集め、協力の輪を広げ、「何か力になりたい」という祈りを支援金の形で届け、一日も早い復興の手助けをしたい。そこに29日の日本代表との慈善試合の意義があると思う。
生きるための明るさを 三浦知良・サッカー人として
カズは絶対に「がんばってください」とは言いませんでした。
被災された方々が、もう十分がんばって生きている、ということを理解しているから、ひとつひとつの言葉を選んで、誠意ある言動に努めていると感じました。
彼はサッカーに一生懸命で、サッカーが上手なだけではありません。
サッカー人である前に、一人の人間として、素晴らしい人だと思います。
スポーツとか関係ありません。
有事の際、どれだけ人の気持ちを理解し、どれだけ行動に移せるかだと思います。
そういう意味で、今回、改めてカズを尊敬しました。
ワールドカップやオリンピックなど、感動的で素晴らしいゴールはたくさんありましたが、今回のゴールが自分の中では生涯ベストゴールでした。
これからこのベストゴールが更新されるかどうかはわかりませんが、更新するとすれば、またきっとカズのゴールだと思います。
カズはスーパースターでも天才でもありません。
カズはキングです。
僕にとって生涯「キング」はカズだけです。
三浦知良選手、昨日は素晴らしいゴール、本当にありがとうございました。