2010年6月16日水曜日

[男前道]オトナグリコ@新橋:ヤクルトホール

男前なら相手を楽しませろっ!


今日は新橋にあるヤクルトホールにて第63回JAAAクリエイティブ研究会に出席してきました。

JAAA(社団法人 日本広告業協会)の発表した'09クリエイター・オブ・ザ・イヤー賞受賞者の中から4名がパネリストとして壇上に上がり、「世の中にひろがる広告づくりのコツ」をテーマに講演いただきました。





中でも、最も評価の高かった「2009年 クリエイター・オブ・ザ・イヤー」に輝いた東畑さんのお話について、簡単にまとめさせていただきます。



【概要】
東畑 幸多(とうはた こうた)さんは電通のCMプランナー、コピーライター。
今回受賞対象となった作品は、サザエさんが大人になったという設定で話題になったオトナグリコのCM。


【動画】25年後の磯野家 「仕事&屋台篇」ライバルバージョン




東畑さんのお話の中で、2つ、ポイントだったと思います。

(1)同じメッセージでも、言う人によって全然伝わり方が違う

(2)大事な人へのサプライズを考える時のキモチが大事




(1)について。

例えば、クラスの学級委員が捨て犬を拾って「大丈夫か〜」と犬を撫でてても「またあいつ良いことしてるよ」という風に見られ、不良からしてみればムカついたりします。
しかし、これを普段悪さばっかりしている不良がやると「実は心の優しいやつなんだな」という風に見られたりします。

またそれは「共感できるかどうか」というポイントにおいて大きく関係します。
その例として、リクナビのCMを紹介していました。
(今ちょうどワールドカップ中なのでタイムリーな空気でよかったです)

【動画】山田悠子の就職活動編(前半戦)



【動画】山田悠子の就職活動編(後半戦)




(2)について。

この説明について、2つのエピソードを話していました。

(ⅰ)職場の若手が屋形船での飲み会をセッティングしてくれたとのこと。
当日、1人が用事で遅れてくることになった。仕方なく船は出発。
しばらくすると、遅れてくると言っていた男が全身びしょ濡れで登場。
実はもともと屋形船に潜んでいて、頃合いをみて、船内で自らバケツで水をかぶり、
「泳いできた」という設定で登場したということ。
招待された先輩社員たちは大笑い。

(ⅱ)ある芸人さん達の会話より。
ある夜、さんまさんが六本木の交差点を歩いていたところ、
突然後ろから酔っ払いにお尻を蹴られた際、反射的に「ナイスキック!」と行ったそうです。

この2つに共通しているのは、「相手を楽しませよう」という気持ちがあるということです。
若手は大事な先輩たちが喜んでくれるようちょっとしたサプライズを仕込み、さんまさんはたくさんの人をいつも笑わせようと思っているからこそ、こういう行動ができるということ。




皆さんそうだと思いますが、同じ業界にずっといると一般消費者の感覚が無くなり、勝手に変な「一般消費者の感覚」を作り出したり、思い込みがちになります。
一番怖いのは、そういう自覚症状も無く、一般消費者の感覚を持っていると思い込んでしまうことです。


なので、仕事以外の時は、思いっきり素直な消費者であるべきです。
自社、クライアント、各ステークホルダー関係なく、ただの消費者として、素直な感覚を持ち続けることが大事ですね。



たまには家族、彼氏彼女、友人の特別な日には、相手が楽しめるような何かをやってあげるのもいいですね。
「良いサプライズ」を嫌いな人はいませんしね。


そういえば当時書きました、オトナグリコのこと。

【男前道】25年後のサザエさん一家

【男前道】25年後のサザエさん一家 Part2

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