2010年5月2日日曜日

【男前道】みんなのインターネット利用状況

男前なら議論しろっ!


4月27日、総務省が2009年の通信利用動向調査の結果を発表しました。
名称が長いですね。
要するに家庭や企業のネット利用状況です。


総務省、「通信利用動向調査」結果、ネット利用者数は9408万人で普及率78.0%


総務省にある結果データがPDFなので、目にとまったところだけ画像にして貼り付けながらサクサク書きたいと思います。


まず概要ですが、


です。


メイン結果=ネット利用者数は前回より317万人増えて9408万人となり、人口普及率は前年比2.7ポイント増の78.0%でした。
ちなみにこの「利用」の定義は、「過去1年間に1度でもインターネットを使ったことがある」とのことで、パソコンからでも携帯からでもゲーム機からでも、機器は問わないそうです。




続いて、何を使ってインターネットをしているか、の結果。


上が今回ので、下が前回の結果。
ポイントは、人数の右側に書いてある「全体に対する比率」
パソコンは微減ですが、モバイルとゲーム機・TV等が増加しています。




次は、インターネットで購入したモノの結果。

音楽と、着メロ・着うたがダントツです。



サクサクいきます。
次は企業のASP、SaaSの利用状況

※ASP(エーエスピー)、SaaS(サース)とは???と思ったアナタへ。

すごく簡単に言ってしまうと、ツールやソフトが自分のパソコン内にあるのではなく、向こう側(ネット上)にあって、パソコン側はネットさえできればそのツールやソフトが使える、といったサービスのことです。
わかりやすい例でいくと、Googleドキュメント。パソコンにはワードやエクセルが入ってないんだけど、ネットさえ繋がれば、ネット上でワードとエクセルが使える、というもの。



そのASP、SaaSの企業の利用状況は



資本力がある企業のほうが利用率が高く、導入を検討する際にいろいろ調べるからか、「よくわからない」も少ないです。



利用した企業に対して「効果があったか」という質問をしたところ、


サンプル数は前年とほぼ同じですが「非常に効果があった」が増えています
まぁ何をもってして「効果があった」と言っているかは不明ですが。。。


利用しない理由について。


カスタマイズができない、セキュリティが不安、コスト負担、が大半でした。




最後に、インターネット広告の実施状況。(企業の)


今年の方がn数が少ないですが、実施率は5%弱増加してます。



広告の種類はバナーがトップ。リッチメディア、スポンサーシップ、コンテンツ連動型が前年よりも減少しています。
次回はここにソーシャルメディア広告が入ってくるんでしょうか。Facebookの勢いすごいし。



以上です。



【まとめと感想】

今やほとんどの人が何らかの形でインターネットを利用しています。
そして、iPhoneをはじめとしたスマートフォンの台頭で、モバイル端末の利用が急増しています。
ポケットWifiやWiMAXなどで、いつでもどこでも高速オンラインな人が増えています。
つまり、仕事含め、オンライン活動は場所を選ばなくなってきています。
また、ソフトバンクがどんどん通信費を安くするので、他社も安くせざるを得ません。
安くなれば、もっとモバイルユーザーは増えます。


企業はというと、そんな消費者の変化に対応し、Twitter、Ustreamなどのソーシャルメディアを交えつつ、新しいコミュニケーション施策を打っています。
クラウド時代だと言われ、中を軽くする、という意味でASPやSaaSの導入を検討する企業も増えていると思います。


と、ここでようやく今回のポイントを。


上記のようになると、当然ネット回線上に、ものすごいデータが行き来することになります。
負荷がかかりすぎて、通信が遅くなったり、パンクしちゃったります。
そこで現在ソフトバンクの孫さんが「100%光の道」を提唱しています。
無線はともかく、有線の通信回線がすべて光ファイバーになれば、上記のような状況になってきても大丈夫です。
孫さんの試算によると、維持費は今の電線より全然安くなるそうですし、通信費だって相当安くできるそうです。


例えば家で1000円未満/月で光ファイバーが利用できて、企業側のセキュリティ面がクリアできれば、小さな子供がいる女性の方や、病気や障害を持っていて通勤が難しい方も、自宅で仕事ができる機会が増えます。 by 孫さん


総務省の原口さんもその方向で動いているので、あとはNTTさん次第だったりすると思います。
もちろんそのほかのリスク回避策だのコスト調整だの、いろいろやることはありますが。


そんな中、ジャーナリストの佐々木俊尚さんは孫さんの考えに反論しており、それを知った孫さんはTwitterで「議論したいですね」と言い、佐々木さんもすぐにOKしたため、5月13日(木)20時から、Ustreamで生中継対談を実施することが決定しました。
私は孫さん信者ではないですが、この孫さんの構想には賛成で、かといって佐々木さんの仰っているデメリットも一理ありますので、それに対し孫さんはどう考えているのか、議論によって解決策は見い出せるのか。


お二人の議論を中心に多くの人の集合知をプラスし、これからの日本にとってベストな方向性、手法というのが出てくることを期待します。

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